先日購入した「フィンテックの法律」(日経BP社2016年)という本に,インシュアテックということが書かれていました。インシュアテックとは「最新のITを利用して,保険ビジネスを捉え直したり,より効率的な保険ビジネスを実現しようとする一連の試み」ということだそうです。この本では,「自動車の運転情報を利用して保険料を算出する自動車保険(テレマティクス保険)や健康情報を利用して保険料を算出する医療保険」といった例があがっていましたが,インシュアテックについて書かれている頁数が少なかったこともあり,具体的なイメージがつかめませんでした。

今月のFPジャーナル10月号では,インシュアテックについての特集が組まれていました。この特集を読んで何となくイメージがつかめました。
テレマティクス保険とは,「自動車などの移動体に通信システムを組み合わせて,リアルタイムに情報サービスを提供すること」である「テレマティクスを利用して,走行距離や運転特性といった運転者ごとの運転情報を取得・分析し,その情報をもとに保険料を算定する自動車保険」であり,欧米で普及しているそうです。「2020年頃には欧米の自動車保険契約件数の約3割がテレマティクス保険に置き換わることが予測されている」そうです。
また,生命保険においても「健康診断など医療ビッグデータの収集・解析や契約者の健康増進への取り組みなどから,健康リスクを細分化し保険料に反映しようという」取り組みが進んでいるようです。そして,「重点的に取り組まれているのが医療関係商品で,加入者の健康状態や健康増進の成果をウェアラブル端末等で把握しようという動き」があるようです。

これらの取り組みで保険料が下がるのは有難いとは思います。ただ,先日「びわ湖大津プリンスホテル」で開催された日本弁護士連合会第60回人権擁護大会では「個人が尊重される民主主義社会の実現のため,プライバシー権及び知る権利の保障の充実と情報公開の促進を求める決議」がなされました。私(安田)も,滋賀弁護士会の会員として,人権擁護大会の誘導係を担当しました。
https://www.nichibenren.or.jp/activity/document/civil_liberties/year/2017/2017_2.html
この宣言全文を読むと少々高くても今のままでいいかなあと思いました。日本でインシュアテックが普及するのか興味深いです。