テレマティクス保険を利用した感想

私は、自動車運転免許を取得してから数十年になります。
かなり前から、テレマティクス保険というものがあることは知っておりました。
皆さまはご存じでしょうか?

テレマティクス保険1とは

テレマティクスとは、自動車などの移動体に通信システムを組み合わせて、リアルタイムに情報サービスを提供することです。
テレマティクス保険とは、テレマティクスを利用して、走行距離や運転特性といった運転者ごとの運転情報を取得・分析し、その情報をもとに保険料を算定する自動車保険だそうです。

契約した理由

私は、保険料が安くなるといっても、自分の運転情報が保険会社にリアルタイムに届くのは嫌だなあと思っておりました。
しかし、自動車保険料は年々値上がりが続いております。
「自分の運転で保険料が安くなるならいいなあ」と思いました。
また、車に自分で通信車載器を取り付けて、スマートフォンと接続するだけで利用できることもわかりました。
ドライブレコーダーの画像が保険会社にリアルタイムに届くわけではないなら、「まだ許せる」かと思いました。
保険会社の代理店の方によれば、テレマティクス保険の普及率が上がっているということでした。
そうであれば、交通事故を扱う弁護士としては、知っておかないといけないなと思いました。
そこで、とりあえず1年間やってみようということで契約しました。


利用した感想

私の保険の場合、3つの採点ポイント(①スピード②アクセル③ブレーキ)があり、運転が終わるたびに採点がでます。
もともと、私は、スピードを出し過ぎたり、急加速をすることはあまりありませんでした。
利用を始めてから①スピードと②アクセルの点数はずっといい状態です。
高速道路を利用した際に、①スピードの点数が悪くなるかなあと思ったのですが、私の場合は大丈夫でした。
しかし、③ブレーキの採点は厳しいです!
踏切の手前でブレーキを掛けたり、前の車のブレーキに合わせてブレーキを踏み込んだら、急ブレーキと判定されました。
その結果、③の点数が悪くなることがありました。
追突事故だと、通常は過失割合が10:0になり、弁護士が介入することが多くなります。
追突された被害者の方はむち打ち症で長期間通院されることがあります。

保険会社としては、追突事故を減らすために、急ブレーキを厳しめに採点しているのかなあと勝手に思っております・・・

採点されるとなると、何とかいい点を取りたいと思ってしまいます。
踏切には速度を落として接近し、前の車との車間距離を広めにとって、運転するようにしました。
その結果、最近は③ブレーキの点数も良くなってきました。
あとは、保険料がどのぐらい安くなるのかが気になるところです。

最後に宣伝ですが、交通事故でお困りの方は弁護士までご相談下さい!

  1. 「FPジャーナル2017年10月号」(NPO法人日本FP協会)13頁を参照 ↩︎